今朝も放射冷却で大霜の朝だったが、午後にかけて曇天で少し気温も上がり
時折霧雨が降ってきた。
夜が明けると昨夕点火した炭窯が気になっていたが、焚口に燠が出来て一晩蒸し焼き状に燃えていたようだ。
この状態を「乾燥焚き」と師匠は言っていて、最初はどうして生木が「乾燥」するのか? 不思議だったが「蒸し焼き」が正確の様で、窯の中の対流を起こす事の様だ。
朝食後炭窯に行き、焚き口に薪を投入し、
排煙口に煙突を置き
正面から見ると順調に炭焼きが進んでいる。
師匠は「煙が途切れなく出続けると窯の中の木に火が移っている」と言っていたが、その状態になってきた。
この窯を作ってから今回14回目の炭焼きだが、窯の中に火が入ったのがこれまでより1日早くなって、短縮した行程になってきたようだ。
昼前に炭窯を見に行っていると、平野部の叔父が米を求めてやって来た。
卒業後は炭焼きをしていたが、高度経済成長に伴い一度は大都市に就職で出たが、面接で子供の頃に事故で欠損した指の為に採用されず帰り、改めて県内企業の募集で就職した様だ。
その際は父が口利きしてくれたと感謝の言葉を述べてくれる。
炭窯の奥にある柿を見つけて採りに行ったが、80歳の叔父が幼少の頃は渋く食べたことが無いと言っていたが、8年前に母が亡くなった時には甘くなっていた不思議な柿だ。
叔父夫婦とゆっくり昼食を食べてから炭小屋を見ると安定した煙が伸びていた。
昼過ぎには叔母夫婦もやって来て、一緒にゆっくりコーヒーを飲んで、3時過ぎに叔父夫婦は帰った。
叔母夫婦は道路に車を停めており、叔父夫婦の帰った後出発した。
昨日までの作業も終わり炭窯は順調に進んでおり、タイミング良く叔父・叔母夫婦がやって来て、ゆっくり談笑出来た良い日だった。