当地の今朝は雨で、4日間出ていた間の用務で午前2軒、午後2軒訪ね
夕方から、先日の四国遍路の整理をした。
前日夜、コロナウイルスの影響で団体が無くなり被害が大きいと聞いていた朝食会場は空席が多いが70名の宿泊だそうだ。
この会場を見ると通常の予定収容客が如何に多いか想像できた。
ここでも正規従業員だけでの営業との事で、こんな時期に宿泊してくれた と
お礼を聞いた。
丁度新築棟の建設最中の様だが、この困難を乗り切って頑張って欲しいし
応援したい宿だった。
駐車場から見ると朝市が開かれている。
余裕のある日程だったので、朝市を散策した。
市内で残ったお寺を目指し走るが、市内は路面電車があり
すれ違う車輛はそれぞれ特徴があり
普段接しない身には新鮮な感覚がある。
海岸の32番札所禅師峰寺に
駐車場からの石段を登り
山門に
山門を潜ると特徴的な岩があり、太古の造山活動が想像できる
ここも団体はいないが、個人遍路の方が数組
本堂から眼下の海岸はハウスの多いのが特徴で、このお寺も津波から逃れる位置にあったから・・・・・と。
山門から出て本来の遍路道を見ていると歩き遍路の方が上ってくる。
待っていて話しかけると女性の方で、区切り打ちで廻っているとの事で激励して次へ向かった。
この進入道路は両側にハウスがあり慎重に通行する。
31番 竹林寺は市内の山の上にある。
数年前から工事が続いていたが完成した様で、何処か洗練された感じがする。
駐車場からの動線を行くと
境内で結婚衣装の前撮りをしている
本来の歩き遍路道と駐車場からの動線が一緒になり、山門を潜る様になっている。
やみくもに参拝客を入れるだけの安っぽい改造ではなく、本来のお寺の造りが基本になっていると感じた。
山門を潜ると両側に苔が管理された参道が続く
ここは手摺が無い石段だが、これにもこのお寺の哲学を感じる様な・・・。
このお寺は五重の塔があるが写すのを忘れる位、お寺のコンセプトを感じた。
境内全てに手入れが行き届いている。
帰りに見る山門も絵になる。
次の30番善楽寺は平坦な中にあり、神社と併設されていて境内まで車で入れる。
ここのお寺のろうそく立は、遍路さんが普通の姿勢で手向ける高さになっていた。
太子堂周辺も手入れが行き届き
生け花も
次のお寺に行く途中で見かけた、看板には歴史を感じる「千年続く地・・・」と。
隣には無人で「イチゴ」の販売小屋が。
初めて通った道だが、早速購入して食したが「甘く、濃厚な味だ!!」
この日最後のお寺は29番国分寺。
前を歩いている人は、歩き遍路の方だった。
このお寺も手入れの行き届いたお寺で
先を歩いていた人は、徳島の1番から通しで歩いて12日目で此処まで来たと。
この方もスマホでルート確認をしている。
私が参拝を終えて見ると歩き遍路の方は、既に山門を出て次のお寺に向かっていた。
山門から見る景色は、無駄な幟や看板が無く・・・良い。
そしてトイレも
綺麗に立て替えられ
掃除も行き届いて気持ちいい。
高知市内のお寺は、全て整備され掃除が行き届いていた。
「四国遍路を世界遺産に!」とポスターや幟も見たが、お寺によって雲泥の差がある。
単なる「儲け」としか捉えていない様なお寺や、掃除がされていないお寺、便所の臭いがきつくは入れないお寺、駐車場料金の不透明さ・・・。
お寺にはそれぞれの事情もあろうが、コンセプトを持った四国遍路であって欲しい。
高速道路のIC近くで食事をしたら、店員さんの働き振りが気持ち良く、支払いの際に「皆さんの働き振りが気持ち良かった!」と伝えると
マスク越しに満面の笑顔で「ありがとうございます!」と返してくれた。
今回は四国の西側を回ったが、食べ物も、人も、宿舎も、ドライブも
「大変満足」した遍路旅だった。
帰路車のメーターが10,000Kmに達し
走行距離は1,140Kmの楽しく満足した3泊4日の旅だった。