”まあまあ自適!!” な山村の暮らしを綴っています

山間神社廃社の祭事

今日は地区で続けて来た神社を廃止するための行事をした。

f:id:asmane:20190728202315j:plain

地区の中心部の山頂に急な坂道を登って行った場所にある。

f:id:asmane:20190728203205j:plain

山頂の平場には、毎年順番で当夜となり掃除をして入り口にはしめ縄を張っているが、

今年は私が作って締めた。

f:id:asmane:20190728203002j:plain

この社は「多古風神社」だが、我々の年代では謂れも目的も分からなくなっており、数

年前の地震で社と灯篭が崩壊し、以来積雪でも崩壊しその都度治していたが、昨年大き

く社が崩壊して相談して「廃社」を決めた。

「廃社」の大きな理由は、地域社会が高齢化になりつつあり、こうした祭事が維持でき

なくなってきた事にある。

f:id:asmane:20190728203409j:plain

社には野だたらで出て来たと思われる物が祀ってあった。

この社に関する詳しい記録は無いが、どうも江戸末期に町の中心部の大火災があった際

に、焼け残った石造りの社をもらい受けて設置した様だ。

f:id:asmane:20190728202430j:plain

宮司さんに来てもらってお祈りをしてもらい。

f:id:asmane:20190728203054j:plain30年位前までは、地区の皆んなが7月20日を祭り日として登って祭事をしており、私

達の子供頃は祖母や母に付いて登ったものが、近年は山に登るのも大変になり、持回り

の当夜の家で祭事をしていた。

f:id:asmane:20190728202739j:plain

壊れた社を纏めて

f:id:asmane:20190728202921j:plain

周りにある石も1か所に纏めて納めた。

昔の人はこれらの石を担いでここまで持ち上げたのだろうが、今は手ぶらで登るのも辛

い。

しかし、「そんな時代が良かったのでは?」と昼食を一緒にしながら話し合った。

推定150年位前からの神社で廃社は何となく寂しいが、これが農山村の現状だ。

f:id:asmane:20190728203445j:plain

午後はゴミ集積場に屋根をするための地ならし作業をした。

バックホウや丁張板等持ち寄り

f:id:asmane:20190728203523j:plain

私は建物の計画図を作り、レベルで地ならし作業のアシストをした。

f:id:asmane:20190728203559j:plain

皆素人ばかりだが、作業内容を伝え、手順を話すと皆手際良く作業を進めている。f:id:asmane:20190728203629j:plain

高速道路工事の宿舎で不要になった建築ブロックを貰っていた者は、それを提供して

段差のある階段の枠も出来、建物の柱の基礎も設置することが出来た。

コンパクターも持ち寄り締固めが終わり、後は生コンを入れる準備ができたので、今週

末辺りで生コンの打設が出来そうだ。

生コンは1㎥あれば充分だろう。