朝食後牛に餌を持って様子を見に行く。
すっかり安定して餌場の区画でくつろいでいる。
餌を食べている時に2日目だが体に嫌がらず触らせてくれる。
こうしてしっかり体を触って馴つく様に調教をして、秋に返す時に素直に従うようにし
ておかないと・・・昨年難儀をした教訓だ。
昨夜から今朝にかけて水はしっかり飲んでいるようだ。
10時前に庭師さんが来て消毒をしてくれた。
今日は牛を完全放牧するために、牛が入ってはいけない水路やため池周りに電気牧柵を
張っていった。
ため池も漏水する様になり、さほど水は貯まらなくなったが沼状態なので入らない様に
電気牧柵を張っている。
ここは間もなくモリアオガエルが産卵するはずだ。
昼前に餌場の入り口を空けて昼食にした。
午後は勝手口の温度計が31℃を超えており、全国では35℃とかも報じており、空気
は乾燥していて夏時分の暑さではないが、急激な高温なので3時過ぎまでは外仕事を中
止して休むことにした。
3時過ぎから山の中の電気牧柵を張り替えに裏山に向かうが、牛は全く現状に満足して
いるのか餌場の影の位置に移動しながら休んで反芻している。
昨年まで電牧で一山囲っているが、暴風雨の後で倒木などがあって電気牧柵の見回りが
大変なので、今年は目の届く範囲に狭くすることにして、木の生え際から4~5m内へ張
り替えた。
少し木立の中に入ると獣道らしき跡が続いている。
木の中に電気牧柵を張り終えて田圃を見ると、全ての田圃に水が入っている。
山から餌場を見ると牛は入口が空いているにも関わらず、相変わらずのんびりとしてい
る。
夕方電気牧柵の通電状態をテスターで確認して歩いていると、やっと空いた入り口から
警戒しながら出始めた。
盛んに臭いを嗅ぎながら歩いている。
やっと解放された「自由」が分かったらしく、道を走り回っている。
牛も道が走り良いのか、道ばかり走り回っている。
餌場以外は電気牧柵1本なので、1秒位の間隔で6000Vの電気が流れていてもあの牛の
体で突進されれば簡単に破壊される。
餌場の中で学習したらしく電気牧柵はしっかり認識しているようだ。
水槽の水も分かった様で2頭揃って飲んでいる。
これで彼女らは5ヶ月間「自由」を謳歌できるはずだ。