地区で纏まって「水稲の採種」栽培をして
いるので、今は田植えが終わり株間に「前
年の落穂から発芽した稲」「浮き稲が活着」
した物や「変異稲」「雑草」などを取り除く
作業中だ。
除草剤がなかった、私が子供の頃までの父母達
は「田の草取り」は大変な作業だったと思う。
稲も雑草も植物だから、水・酸素・温度があれ
ば同じ様に成長する。
昔はその中から稲以外の植物を雑草として、全
て人力で沼地に足を取られ腰を折って、草も水
温が上がればその温度を好む植物が発芽して、
その都度取るのだから、今では想像も出来ない
作業だ。
子供の頃、こうした作業中にマムシに噛まれた
とかも聞いた記憶がある。
隣家が「田車」を使って除草作業と土の中へ空気
を入れて稲の生長効果があり試みているが、稲間
の草に手を焼いている。
その隣も休日らしく面白がって「田車押し」を
している。
昭和の時代は唯一の効率的な道具でどこの農家も
使っていた。
今は認可された除草剤を適期に適量を使用する
事で、この作業から解放されている。
田植機が植えた場所以外に見える、株間の自生
苗を取りながら、目についた雑草を取って歩く。
真面目に現場では「採種稲」栽培をしているが
これも今年までらしい。
この「種子法」の功罪が全く検証も議論も無い
中で、いきなり廃案になったらしい。
安部1強に尾を振る官僚の弊害と思うが・・・。
食べる人からは「有機」「無農薬」「無除草剤」
で栽培された植物が高価で求められているが、
本当に出来るか?
と現場にいる者の感想だ。
私も出来るだけ農薬や除草剤は使わないがベスト
とは思うが、この時期毎日腰を屈めて水田に這い
つくばる作業には耐えられない。
以前テレビでそうした40代位の農家の人が、水田
の中を這いつくばって作業中にインタビューして
放送していたが、今でも同じ様な栽培方法で営農
が出来ているのだろうか?
豪華列車や富裕層の消費喚起に美辞麗句でアピール
されているが、最終的には食べる人の判断だが「作
る人」「食べる人」がお互いを理解したり、それぞ
れの現場を体験し合えば、又違った対応や日本農業
の未来が見えないかな~・・・とか思う。