自家用の雨除けハウスでトマトが熟れている。
今年ようやく分かったが、今のトマトは真っ赤に
熟れてから収穫する物らしい。
40数年前、父が露地でトマトを栽培して出荷
していた。
標高380mの地であり、高冷地トマトとして当時
の農協を通じて市場に出荷していたが、収穫は
頭が僅かに色が付いた物を採って、4Kg箱に詰め
ての出荷だった。
当時は赤く熟れた物は、店頭で皮が割れるので
収穫以後3日位で赤く熟れるような基準で収穫
していたらしい。
その先入観で、赤く色付いたらすぐに収穫して
いたがレストラン等で食べる甘さがなかった。
今年採り遅れて深紅に色付いた物を収穫したら
「甘い!」
最も以前のトマトは今の様な甘さはなかったし
ミニトマトはなかった。
私達は熟れすぎたトマトを水槽に浮かべておいて
食べた美味さは格別のものだった。
それに今の様に皮が硬く口に残る事はなかった。
あの品種は「米寿」と言って、父は結構遅く
まで作って無人市で好評を得ていた。
今のトマトは店頭で日持ちがするように皮を
硬くした品種と聞いた事がある。