”まあまあ自適!!” な山村の暮らしを綴っています

茅葺屋根の家屋

今日は曇天だが、例年のこの時期の蒸し暑さがない。

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午前中会合があり出掛けるが、途中見慣れた景色に違和感が・・・。

山裾に15~6年前に高速道路建設で出来た作業道のブロックが見え、その前の茅葺家屋の屋根が落ちている。

3~4年前までお婆さんが住んでおられたが、近くに住む娘さん宅に出られたとは聞いていたので、何れはこうなるであろうとは思っていた。

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望遠で写してみたが、郵便受けも見えるし・・・・・切ない気持ちになる。

数日続いた雨で萱屋根が重くなり、崩落したようだ。

 

数年前近所で茅葺屋根を瓦葺にする際手伝いを頼まれ、その数年後伊勢神宮を参拝し遷宮記念館で見たら、木を組み合わせた骨組み構造が殆ど同じだったことに衝撃を受けた。

子供の頃の記憶では、近所は全て茅葺屋根で、毎年どこかで屋根の吹き替えが行われていて、父の世代までは誰もができる技術で、その道具類が残っている。

 

しかし、我々の世代にその技術は伝承できず、今は国宝修理の技術になっているようだ。

これから農山村は一気に衰退するが、「豊かさとは・・・?」

考えさせられる。