”まあまあ自適!!” な山村の暮らしを綴っています

余裕のない「数珠回し」

今日は12戸の組の地区で、この時期毎年行っている「数珠回し」について

誰も「何の為?」と言っていたので、ネットで調べてみた。

 

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各地で継承されていて色々照会されているが、京都の知恩寺に記してある内容が

起源を記した様に思えたので、今日参集する皆さんに資料として配布した。

 

平安時代に唐の国から伝わり、浄土教と共に広まり疫病を百万遍お経を唱えて

鎮めた事で各地に広まったとの記述があった。

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襖を外してフルオープンにし薪ストーブから一体としたら、大寒だが気温が高い

事もあり薪ストーブの暖気で十分だった。

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12戸中10戸の参集で、一人子供が付いて来たが、私達の子供の頃は祖母に連れられ

て行き、賑やかな祭事だったと記憶している。

念仏は「南無阿弥陀仏」だと紹介したが、只黙々と回すだけだったので20周で終え

た。

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昔は、こうした行事は祖母や母など女性が中心に集まり、子供や孫を連れて集ま

り、冬季間の親睦だったり息抜きの意味合いがあっただろうが、今は周囲に子供

もいないが、マニュアル化されたような祭事になり、只黙々と数珠を回すだけの

行事になってしまっている。

皆さん今の時期そんなに忙しいとは思えないが、参集者が戸主の男性中心なので

お喋りを楽しむような、何となく質的、時間的な余裕が感じられない。

この行事には「小豆おこわ」の様な物も出していたらしいが、これも数珠回しを

して一休みした時に食べていたものかもしれないが省略した。

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数珠は防虫剤をしっかり入れて

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仏像にも隙間にしっかり防虫剤を入れておいた。

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格納庫の横には石像もある。

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今日使った塔婆も一緒に格納庫に収納した。

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この石像よく見ると表情が良い。

石像の台座には「百万遍」と掘ってあり、4~50年前に何かの時に呼ばれて来た時

に、この下にツボが入っており中に「百万遍」と書いた海の石が多数あった記憶が

ある。

あれは何で呼ばれたのか? 何か記録をして欲しい と呼ばれたのか?

写真を写した記憶はあるが・・・・。