今朝、朝一でチップ工場から年末に搬出した木を見に来てくれた。
コーヒーを飲みながら最近の木材事情を聞いたが、バイオマスの需要増と山林作業員の
増員が出来ない事から木材の取り合い状態らしい。
「木を出してもらえばいくらでも取りに来る・・・」と言われるが、裏山の松枯れや
楢枯れが何とももったいないから出すので「業」では無理だ。
薪ストーブ用の薪も販売しているとの事で、平野部での薪や薪ストーブ事情も面白い
話だった。
木の搬出を私は急ぐ必要が無いので、雪の状況や天気予報から後日私から連絡する事
にした。
午前中は昨日に続いて、PCで昨年の諸々の事務処理をしていたら、向かいの隣人が
やって来た。
昨年末の12月28日の朝、イノシシ捕獲用の檻にイノシシが4頭入っていたと連絡
を受けていたが、当日は雪が降り続き師走でもあり一段落してから駆除すると聞いて
いた。
檻の中に4頭、捕獲して以来人影が無くなると檻の外に1頭が来ているとの事で、午後
行った時にも檻の周りに1頭が来ていた。 5頭の兄弟らしい。
10年前位からイノシシが周辺に出始め、徐々に秋の稲の収穫前に田圃に入る様になり
電気牧柵を張ったり、出没する空き地に捕獲用檻を設置している。
地区で檻を共同設置し、捕獲した時は地区の皆で駆除し始末してきており、平日は自宅
に居る我々は駆除に駆り出されている。
檻を設置し始めた4~5年前には続けて7~8頭捕獲したが、ここ数年はイノシシが電気牧
柵の線と檻の中に張っている仕掛けの線を学習したらしく、全く捕獲出来ていなかった
ので久し振りの捕獲だ。
亥年の正月空けの最初の仕事で、若干気が引けるが地区皆の為だと猪の駆除をした。
今日は檻を管理している隣人と2人で、イノシシ用の槍で突いて出血死させる事だ。
失血死させる事で体内に血が残らない為、血の腐った臭みが無く美味しい肉になる。
体重は10~15Kg位で、昨年春~夏に産まれたと推測している。
失血死させたイノシシは水路に漬けて、流水で血と汚れを落とし明日地区の皆で解体
する予定だ。
当地区では、私達が子供の頃も父や祖父からイノシシがいたとの話は聞いた事が無
かったが、近所の90歳の叔父から聞いた話では、戦後県道を拡幅する工事で200m位
奥の峠で斜面を切崩していたら、昔のイノシシの落とし穴が埋まった痕を見たと言って
いた。
最近その場所は盛んにイノシシが横断しているので、遠いDNAに導かれているのか?
又今日使ったイノシシ用の槍が近所に保管されていた事から、江戸時代頃にはイノシシ
が当地にもいたのか・・・・?。
今日のイノシシは、今まで稲が無くなると田圃に入ることは無かったが、今年の秋に
稲の無くなった田圃の畦畔を親と4~5匹の子イノシシが掘り返し、夜間その出没して
いるのを数人が見ていた奴らしい。
午後時間が空いたので、作業服も着ているので昨日作業場に入れたケヤキを割ってみ
た。
未だ生なのでこの大径木でも割れた!!