牛の放牧用の電牧が、昨夕の明るいうちは正常に緑ランプが点滅し
ていたが、暗くなったら断線などの恐れのある赤ランプが点滅して
おり、連日の熊(?)が出没して断線したか? と
断線すると朝明るくなって牛がその場所と見つけて、2日連続で脱走
していたが21時頃には放牧場におり、何故か?23時頃には再び正常を
示す緑ランプが点滅しており安心していた。
が、しかし今朝6時過ぎに餌場に行くと1頭しか戻らず、臨家の方向
から「モ~」と鳴き声も聞こえる。
今年は捕獲を大変嫌がるので、今日は木を扱うフック付きワイヤーを
餌場の支柱に括り付けて首輪にフックを掛けて掴むことにした。
取敢えず返ってきた1頭を捕まえて縛っておき、脱走した牛の呼び寄せ
なければならない。
草が豊富に茂っているので、なかなか反応をしない。
そこでカブを乗り入れエンジンを空ぶかしして、餌のバケツを見せて
呼び寄せる事にした。
若干の反応はしたが、戻らないので山に入って後ろの回り込んで追い
込んだ。
放牧場に入ればスタコラサッサで餌場に走って行った。
1頭を縛っておいて餌を食べている時に、ワイヤーフックを掛けようと
するが50Cm以上近寄らせない様になってしまった。
手荒な事はしていないし、掴み損ねもしていないのに「何か?」を感じ
て近寄らせない。
それでも2頭目も餌に夢中になっている「一瞬!」にフックを掛ける事
が出来たが、「ドン!」と引く力はワイヤーを使っていて正解だった。
燐家に応援を頼み捕獲を試みるが、 残る1頭は1mの距離を取る様に
なって、とても普通に捕獲が出来そうになくなった。
応援を頼んだ燐家は、若い時に牛の研修に出ており「最後の手段の投げ
縄をやってみるか!」と準備した。
数回投げ縄をするが簡単に首に掛からず、牛も最初は縄が飛んで来て
警戒していたが徐々に慣れて無視する様になった頃に掛かった。
首吊りにならない様に調整がしてあり、徐々に間を詰めて鼻輪を掴んで
捕獲が出来た。
1時間半位かかって3頭捕獲出来たので、3頭別々に繋いで興奮を静め
る為午前中はそのまま繋いでおいた。
午後改めて車を借りに行き、友人の酪農家も来て積み込みをしたが「歩か
ない!」。
半年自由を満喫した牛には、綱を付けられ引かれるのはかなり嫌の様だ。
1時間半掛かり何とか積み込み返した。
降ろすときにも簡単には歩かなかった。
8年やっているが、今年の様に捕獲に難儀したのは初めてだった。
来年は少し工夫が必要だ。
牛を捕獲した後友人が責任者をしている営農組合へ米の色選をして
貰いに行った。
倒伏して発芽した物が混じった恐れがあり、15kg×24袋を持ち込んだ。
通常は30kg袋で、私は15kgなので若干設定とセンサーの作動で
戸惑ったが1時間で仕上がった。
自宅に昼前に持ち帰り、冷蔵庫は満杯なので土蔵に積み込んだ。
忙しい一日だった。