曇り空で雨が降らないので、午前中は裏山で炭焼き
に使う「下敷木」と「上げ木」用の枝木を集めた。
1人所用で昨日までと交代になり3人での作業だ。
運搬車1台分集めて、炭小屋に持ち帰り「下敷木」と
「上げ木」用に、それぞれ20~30Cm程度に切って準
備した。
昼前に、昨年の今の時期に炭焼きしておいた窯の入口
を壊して、炭の取り出しにかかった。
この入口を壊して中が見える時に、いつも思う事だが満
杯に詰めた木が、僅か半分くらいに減って炭になってし
まっている。
山で木を伐って、搬出し割って、炭窯に満杯にした木
が僅か半分になってしまう。
詰める時はこのまま満杯の炭が出来るような錯覚があ
り、分かってはいるが「これだけ??」と感じる瞬間だ。
窯の中から順次炭を運び出す。
玄米を入れる30Kgの袋が最も使い易いので、使用済みの
袋で取敢えず運び出した。
袋数で25袋分あったが、10Cm程度に成形して計測すると
毎回大体190~200Kg出来る。
今回もほぼ同じ位と思われる。
炭を出して窯の中を掃除して、すぐに準備しておいた木を
窯の中に詰めていく。
これを「窯立て」と言うらしい。
小枝を下に敷き、炭になる割った木を縦に並べ、上の空間
に少し径の大きな枝木を詰めていく。
この木の積み方が火を焚いた時に空気の循環を発生し、良
質の炭が生産できるこの地方の炭焼き窯との事だ。
この作業は、膝に支障のない者が担当してくれる。
入口の1/3は完全に燃えて灰になるので、炭に不向きな栗や
薪作りで出た端材を詰め込む。
夕方5時前に木を詰め終えた。
明日は戸口を作って窯に火入れだ。