今日は、集落内11軒の組で伝わっている
荒神祭があった。
毎年この時期に各戸持ち回りで、地区にある
神社の宮司さんを招いて開催している。
台所の火災からの厄除けと聞いているが・・。
お供えの餅やお洗米等を揃えて開催する。
我々の年代になって、皆サラリーマンになり
本来の祭りの由来や目的が曖昧になり、申し
訳ない事だが、惰性でやっている感じがある。
先代の宮司さんから、農家ばかりで構成されて
いた時代には、こうした神や仏の催事を開催し
て農作業を休みにしており、年間延べてみると
1週間に1回位の休日になっていた。
と聞いたことがある。
年明けには「数珠回し」夏には「多古風祭」が
ある。
取敢えず「荒神祭」で作った「しめ縄」「榊」
「すぼ(餅を藁で包んだもの)」「幣櫛」を一緒
にしたものは水源にお守りに置くものらしい。
先般の北海道も四国遍路で歩く土地や地域を見るに
つけ、何かが劇的に変わらない限り、少々何かした
り頑張ってもどうにもならない悲壮感を感じる。
我々の地域も同様に、全国各地に色々な習わしや
催事が継承されてきているだろうが、行く末に恐
れを感じる様になってきた。
テレビなどで観たり、時たま訪ねる東京は、人の
集積を加速しているように感じる。
山村が衰退しているが、こうした祭事がいつまで
出来るか?
悔しいが、数年の後には断念せざるを得ないよう
な感じがした。