”まあまあ自適!!” な山村の暮らしを綴っています

究極のジビエ

 今日は水田の水路掃除の日だ。

 

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 8:00から臨家と担当のパイプラインBOXを中心に溜枡をを掃除する。

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 圃場整備が終わってからは、各自管理する区間が決まっていて、私は臨家と一緒に水路

掃除をしている。

今朝7:30頃に「イノシシが檻に入っている!」と連絡を受けて、水路掃除が終わった

ら皆で捕殺しようと相談して、取り敢えず現物を見に行った。

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 1月3日に檻を移動して設置し、かなり大物が来ていると聞いていた場所で雄の成獣

だ。

近くに行くと突進したり、牙を鳴らしたりして威嚇する。

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 水路掃除が終わって皆さん集まって来た。

雄の大物なので、これまでの子や雌とは迫力が違う。

檻の外から木材を差し込んで、片方に押しやって動きを封じて

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 槍で頸動脈を刺して放血死させる。

我々はこの捕殺方法で、肉の中に血が残らないので臭みも無く好評だ。

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 今年になって12頭目でもあり、皆要領が良くなってきた。

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狩猟期が終わり獣害防止の補助金が出るらしいので、檻の設置に名前を借りている同じ

自治会の猟友会員に連絡して、獣害捕獲申請の証拠写真を撮る。

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 国の補助金で全国では不正をする者がおり、証拠写真も事細かく決められているらし

く、右側の腹にペンキで捕獲月日を書いて、イノシシ本体、捕獲申請者が看板を持って

それぞれ写す。

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 そして両耳と尻尾を切り取る。

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 それを一緒に写して申請する。

一時期は行政職員の現物確認が義務付けられていたが、土日は職員が休日で該当になら

なかったりの机上の論理だったが、尻尾の提出でも不正があったり、スプレーで書いて

も不正が続き今は右の腹を決めてこの方法らしい。

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 早速皮を剥いで内臓を出してから昼食にする事にしたが、ホークリフトで吊ってみたら

体長は170Cm位で、体重も7~80Kgの大物だ。

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 手慣れた3人で一気に皮を剥いでいき

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 30分ほどで皮を剥いだ。

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 頭を落とし内臓を取り出して水で洗い

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 解体する集会所に運んだ。

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 正味だが4人で何とか運び入れる。

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 12:30頃に解体場所の台の上に置いて、昼食を摂ることに

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 14:00から再び集まり、解体を始めた。

私は鼻が「美味しい」と聞いていたので、鼻の肉を取った。

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 約1時間程度で解体を終え、8人での山分けとなった。

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 今回は念願の大物のイノシシが獲れて、折角だから少し食べるか?

となり、私は七輪と炭を持ち出して「心臓」「肝臓」「鼻の肉」「もも肉」を中心に焼

いて塩で食べたが「美味!!」。

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 地区の周囲を荒らしていた大物で、獲れたてを炭火で食する贅沢。

出来るだけきれいに食べてやるのも命を貰うイノシシ供養で、究極のジビエだ。