昨日から24時間の徹夜でのたたら製鉄の操業が
終わった。
今回出来た「鉧(ケラ)鉄の塊」を正面に据えて、
参加者全員での記念撮影。
改修した施設の設計者の先生が、初めて「村下(ムラゲ)
技師長」を務められ、想定どうりの成果が得られ
感極まった言葉で、責任が果たせた事と重圧からの
解放を述べられたのが印象的だった。
砂鉄と炭を交互に入れて、送風して温度を高めて
炉を作っている粘土と砂鉄から出る不純物(ノロ)
を出しながらの作業だった。
女性の参加者もあり、皆さんそれぞれの作業を体験し
ながらもテキパキとした効率的な作業だった。
作業完了後は、炉を壊し分割して成果品の確認が出来
た。
砂鉄500Kg余り、木炭600Kg余りで製品は125Kg位との
事で、製品効率は悪いかもしれないが、玉鋼を含んだ鉧
の品質に期待がかかる。
今の時代、全てがデジタル化し物を作る現場が遠のいて
しまったが、こうして徹夜して鉄を作る事に面白さや興
味を持ち、女性の参加者は「出産、子育てと同じだ」と
も言っていた。
ちなみに今回の参加者は、夜食を含め4回の食事の提供
以外は自腹で、県外からの参加者も・・・・。
普段就寝につく10:00~2:00位は、頭がクラクラする
程の疲れだったが、3:00頃からは爽快感も出てきた。
何か魅力がある。疲れるが・・・