朝、庭木の剪定を頼んでいる職人さんと雑談して
いて、何気なく蔵の屋根を見ると棟の瓦が動いて
いる。
いつもお世話になっている左官さんに電話すると、
丁度近くに来ているとの事で早速来て見てもらった。
私は高い所は苦手だが、左官さんは難なく登って見て
くれた。
瓦の下はソギ葺きした上に瓦を敷いて、銅釘で止めて
あるが、下が柔らかいので浮いて、風で動いたものら
しい。
雪でも動いているとの事で、取り敢えず動いている瓦
は直してもらったが、棟は瓦を一回外して固定板を付
けて瓦を止める必要があり、後日改めて作業をしても
らう事になった。
作業が終わって、お茶を飲みながら雑談したが、新築
は全て大手の会社が請負、こうした従来からの左官、
大工さんの様な職人さん仕事は無くなり、部分修繕の
様な仕事しかないとの事。
私は母屋も外の建物も、全てこうした大工さん、左官
さんにお世話になった。
お陰で台所、風呂、トイレ改修や薪ストーブ設置も全
て思い通りの改修をしてもらった。
これまでどこにもいた、大工さん、左官さんなどの技術
を持った ”職人さん” がいて、一定の経済活動も循環
していたが、これがなりつつある。
大型店が出来て中小の小売店が無くなり、商店街がシャッター
街なり、こうして職人さんがいなくなり仕事も経済もなく
なる。
これも地方の衰退の現実だ。
もったいない!!
日本はどこに向かうのだろうか?