5月に田植えが終わり、小さかった苗もすっか
り成長して、田面が稲で埋め尽くされてきた。
地域の皆の稲作りも、いろいろな作業をして
いる中にも特徴がある。
畦畔の草刈りを毎週する事で、野芝状態にな
り草刈り労力が少なくなると、草刈り機械を
5台交互に使って作業している者。
この時期になると前年のコンバインで刈った
稲わらが腐熟して、硫化水素が根を痛めるの
で田圃を干す者、人力田車を押す者、動力
田車を走らせる者。
写真を撮り忘れたが、田を完全に干して鍬で
起こしている者。
聞けば、耕土が浅く肥料落ちしているのでと
の事。
ボランティア農業の範囲だが、皆それぞれ
それなりに楽しんでいる様だ。
規模拡大! 大区画水田! 法人化! と
国は補助金攻勢をかけているが、私達の様
な山間地では、霞が関のパソコンでのシュミ
レーションは無理難題だ。
来年から農政が大きく変わるようだ。
流石にこれ以上米価が下がっては、あきらめ
ざる得なくなる。
年金を受給しながら、ご飯が冷えても美味いと
言ってもらって、それなりに自負を持ってやる
農業ではあるが、東京からみたらそんな山の中
で健康で医療費の少ない生き方が出来るとか
言っても無駄な事かな~?
東京ばかりに人集め、内実は格差が広がってい
る様だが、国土にはそれなりの”人”がいてこそ維
持されているはずだ。
こんな事言っても、競争から外れている我々は
風前の灯だ。
やって来るのは、動物だけになった。
私は干してガスを抜いたり、根に酸素が行く
様にしているが、サギがオタマジャクシを食
べに来る。
こいつらは、川の魚を全て食べてしまった。
私たちが子供の頃はいなかったが、近年数羽
が来て営巣もする。
その種の団体は駆除に反対するが、今までい
た魚を食べ尽くす行為は許されるの?
お陰で以前は30Cmクラスのウグイなどいたが
今は川に全く魚の姿は無い。